コラム-メイク・コスメ
その洗顔、正しいですか?― 基本を見直すだけで肌が変わる
私たちは毎日、無意識のうちに洗顔をしています。しかし、その何気ない習慣が、肌トラブルの原因になっていることも少なくありません。「洗顔=汚れを落とすだけの作業」と捉えている方にこそ、ぜひ一度、基本を見直していただきたいのです。
まず、洗顔の目的は「皮脂や汚れ、古い角質を優しく取り除き、肌本来の機能を守ること」にあります。洗いすぎても、洗わなさすぎても、肌のバランスは崩れてしまいます。ここで重要になるのが“正しい洗顔の5ステップ”です。
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ぬるま湯での予洗い
最初に行うべきは、水またはぬるま湯での予洗いです。メイクをしていない場合でも、皮脂やホコリは肌表面に存在しています。予洗いをすることで、顔に直接洗顔料をのせたときの摩擦を減らし、洗顔料の泡立ちもよくなります。
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洗顔料はしっかり泡立てる
手のひらでこすり洗いをしてしまう方が多いですが、それは肌へのダメージを蓄積させる原因に。洗顔料は泡立てネットを使って、きめ細やかな泡を作りましょう。泡の弾力が、手と肌の摩擦をやわらげてくれます。
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泡でなでるように洗う
顔全体に泡をのせ、Tゾーン(額・鼻・あご)を中心に、優しく“泡を転がす”ように洗います。指を強く押し当てる必要はありません。泡が汚れを吸着してくれるため、手の力を抜いて洗うのがコツです。
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すすぎはぬるま湯で丁寧に
すすぎ残しは肌荒れやニキビの原因となります。フェイスラインや髪の生え際は特に泡が残りやすいため、20回以上のすすぎを目安に行いましょう。熱すぎるお湯は皮脂を取りすぎてしまうため、32~36℃程度が理想です。
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清潔なタオルで優しく拭く
最後に、柔らかく清潔なタオルで“押さえるように”水分を吸収します。ゴシゴシこすると肌を傷めてしまうので、あくまで“水分をそっと取り除く”イメージで。
洗顔は、美容の第一歩であり、スキンケアの土台ともいえる工程です。毎日の“当たり前”を見直すだけで、肌のトーンが明るくなったり、トラブルが減ったりすることも。今一度、自分の洗顔習慣に意識を向けてみてはいかがでしょうか。
男女でここまで違う?―肌質に合った洗顔のすすめ
スキンケアにおいて見落とされがちな事実のひとつが、「男性と女性では肌質が異なる」ということです。性別による肌構造や皮脂分泌の違いを理解し、それに合った洗顔を行うことで、より効果的なスキンケアが実現できます。
まず、男性の肌は女性に比べて皮脂分泌量が2〜3倍とも言われています。そのため、毛穴の詰まりやテカリが起こりやすく、ニキビや吹き出物ができやすい傾向にあります。にもかかわらず、洗顔を「水だけで済ませる」あるいは「ボディソープで一緒に洗う」という方も少なくありません。
男性の場合は、皮脂汚れをしっかり落とせる泡立ちのよい洗顔料を使い、Tゾーンを中心に重点的に洗うのがおすすめです。ただし、洗いすぎると肌の水分も奪ってしまうため、洗顔後は化粧水や乳液で保湿を忘れずに。
一方、女性の肌は皮脂分泌が少なく、乾燥しやすいのが特徴です。また、月経周期やホルモンバランスの影響を受けやすく、肌状態が日によって大きく変化することも。そのため、肌がゆらぎやすい時期は、刺激の少ない低刺激処方の洗顔料を使うとよいでしょう。
また、メイクをしている場合はクレンジングとの“ダブル洗顔”を行うことが多くなりますが、肌が敏感なときは洗顔料一つで落とせるタイプを選ぶのもひとつの手段です。
さらに、どちらの性別においても共通して言えるのは、“洗顔は肌の状態に応じて調整すべき”ということ。たとえば、朝は皮脂が気になる部分だけを洗顔し、夜は顔全体をしっかり洗うといったように、**「必要な部分を、必要な分だけ」**という意識が大切です。
自分の肌質を知り、それに合った洗顔方法を選ぶこと。これは、スキンケアにおける基本でありながら、最も見落とされがちなポイントでもあります。
泡の力を100%発揮―洗顔ネットと“クッション洗顔”のすすめ
泡立てネット、使っていますか? 洗顔料を手でこすり合わせて軽く泡立てて終わり――そんな方は要注意。実は、泡の「質」が洗顔の効果を大きく左右しているのです。
洗顔で重要なのは、きめ細かく弾力のある泡をつくること。粗くて軽い泡では、肌を守るクッションの役割が果たせず、指の摩擦によって肌に負担がかかってしまいます。
泡立てネットを使えば、短時間で濃密な泡をつくることができます。ほんの少量の洗顔料でも、空気と水分を適切に含ませることで、まるでホイップクリームのような弾力泡が完成します。これを顔にのせ、泡が肌に密着するように広げたら、手の力は抜いて、泡だけで洗うようなイメージでやさしくクルクルと。
この“クッション洗顔”には、大きく2つのメリットがあります。
1つ目は、摩擦レスで肌へのダメージを防ぐこと。敏感肌や乾燥肌の方にもおすすめの方法です。
2つ目は、泡が汚れや皮脂を吸着する力が高まること。しっかり泡立てることで、毛穴の奥の汚れまで届きやすくなります。
忙しい朝や疲れて帰った夜など、「泡立てが面倒」と感じる日もあるかもしれません。そんなときは、泡で出てくるタイプの洗顔料を活用するのもひとつの方法です。重要なのは、肌に必要なことを、ムリなく続けられる形で取り入れること。
泡は、ただの“演出”ではなく、肌を守る“武器”です。今日からぜひ、泡立てネットとともに、正しい洗顔の習慣を身につけてみてください。










































